歯列矯正の基礎知識(6)FAQ集■歯列矯正のスペシャリスト

歯列矯正治療に必要な期間や費用、治療期間中の痛みや違和感など
これから矯正治療を、と考えいる方の抱える質問について回答

歯列矯正FAQ集■歯列矯正のスペシャリスト~優れた矯正歯科医のご紹介


 
歯列矯正治療にかかる期間は?
歯列矯正治療に要する期間は、患者様の年齢や症状等によって異なりますので、一概にどれくらい、という回答はできません。一般的なケースでは動的治療が1~2年、その後の保定装置を装着している期間を1~3年とお考えいただければよろしいかと思います。なお、若年齢層ほど歯の動きが早く、期間は短くて済みます。
歯列矯正治療にかかる費用は?
歯列矯正にかかる費用につきましては、患者様の症状や装着する器具の種類等によって異なります。また、矯正歯科治療は残念ながら一部の症例(顎変形症や口唇口蓋裂等を伴う)を除き、健康保険が適用されない自費診療となります(年末調整での医療費控除の対象にはなります)。
一般的には都市部ほど医院の維持費用がかかるため割高であったり、審美性(透明・舌側)を求めるものが割高です。いずれにしても、治療を受ける前に料金体系等について詳しく説明を受けてから治療を開始しましょう。
歯列矯正治療は違和感や痛みがある、と聞いたのですが?
ブラケットやワイヤーが舌や口腔内にあたって違和感がないことはありませんが、歯列矯正に使用する装置にねよりますが、装置装着後1週間前後で慣れてしまい、気にならなくなる方が殆どです。また、痛みについても、ワイヤーを交換した時などに鈍痛が発生することがありますが、虫歯のようにズキズキするといった痛みではなくこれも2~3日で自然と痛みは和らいできます。
どうしても歯列矯正治療に伴う痛みに耐えられない場合は鎮痛剤を服用したり、ブラケットが口腔にあたって粘膜が傷ついてしまうようなケースでは専用のワックスをブラケットに塗ることも出来ます。
装置と歯の間に食べかすとかが残って不衛生にならないのですか?
通常の歯と違って、ブラケットやワイヤーといった歯列矯正装置が歯についていると食べ物かすがたまりやすくなることは事実です。その為、担当の医師や歯科衛生士さんに歯磨きの仕方をよく指導を受け、口の中を清潔に保つ必要があります。歯列矯正治療中に虫歯になった場合は、一旦矯正治療を中断して虫歯の治療を先に行うこともあります。
動的治療が終わったのですが、保定とは何のためにやるのですか?
矯正装置を装着して目的の位置に歯を動かした後、歯をその位置に留め置くために「保定装置」というものを装着します。これは、歯列矯正治療によって一旦正しい位置に歯が移動した後に、また歯が後戻りしてしまうことを防ぐために行われる治療です。週に2~3日、夜間のみ等に自分で取り外しの出来る装置を付けます。
娘が中学3年生ですが、歯並びがひどい凸凹の状態で、歯列矯正治療を始めるなら早い方が良い、と聞いたのですが受験も控え躊躇しています。すぐにでも始めた方がよろしいのでしょうか?
親御さんのご心配察します。歯列矯正治療は、年齢が若いほど歯の動きも早くメリットもあるのですが、受験勉強や受験に影響が全く無い、とも言い切れません。矯正治療中に難関大学を合格した方も数多くいらっしゃいます。個別の症状等によっても異なりますので、まずは矯正歯科医に相談に行かれてはいかがでしょうか?
歯列矯正治療中には、どの位の間隔で通院する必要がありますか?
患者様の症状等によっても異なりますが、動的治療を開始したら概ね1ヶ月毎に通院していただくケースが大半となります。矯正治療はワイヤーの交換や調整、歯磨き状態のりチェック・指導等となります。
矯正治療中はしゃべりづらい事はありますか?
個人差もありますが、特に舌側矯正(歯の裏側につける審美的な歯列矯正治療法)では、舌がブラケットにあたって違和感や話しづらさを感じることがありますが、歯の表側に矯正装置を装着する治療法ではあまりしゃべりづらさはありません。いずれにしても数日で慣れてしまうため、歯列矯正治療期間中ずっとしゃべりづらい、といったことはありません。
部活でバスケットボールをやっているのですが、矯正装置をつけていても問題ないですか?
ボールや人が顔にぶつかる危険性のあるスポーツ(格闘技やバレーボール等)では注意が必要となります。人やボール等が口元にぶつかった場合、歯に装着しているブラケット等の歯列矯正装置によって口腔内を怪我する可能性があるためです。専用のマウスピースで歯を守ることも出来ますので、矯正歯科医にご相談されてみてはいかがでしょうか?
矯正歯科医院に相談に行ったら、抜歯しなくてはならないと言われたのですが・・・
叢生のケースに多いのですが、顎の骨の大きさに対して歯の大きさが大きい場合、歯を正しく並べるためのスペースが充分に確保出来ないケースがあります。成長過程であれば、顎の骨を大きくする装置を利用して非抜歯により歯列矯正治療を行うことも可能ですが、成人のケースの場合、骨の成長がとまっており、歯を並べるために必要なスペースを確保するため、影響が一番少ない歯(小臼歯の場合が多い)を上下左右合計4本抜歯することがあります。
また、上顎前突下顎前突・上下顎前突のケースでも口元を整え、正常咬合を確保するために抜歯をするケースなどもあります。いずれにせよ、「健康な歯を抜く」ことに多少の抵抗はあるかと思いますが、それによって正常な歯列や外見上の美しさ、機能面での正常さを獲得出来ることが多いのです。前向きに考えてみてはいかがでしょうか?
歯列矯正治療は何歳から始めたら良いのでしょうか?
患者様1人1人の症状によっても異なりますので「いつから」ということは一概には言えないのが実情です。
一般的に、歯列矯正治療をはじめるにあたって、早ければ早い方が歯の動きも早く良いと言われていますが、実際には乳歯列に矯正装置をつけることはありません。歯列矯正は歯並びだけでなく骨も関係してくるので、幼児期のうちから定期的に矯正歯科医が観察し、適切な処置を行うことが1番かと思います。
具体的には、乳歯列および乳歯と永久歯の混合歯列期には顎の成長をみながら処置を行う「早期治療」と、永久歯列になり顎の骨の成長がある程度予測がたつようになった段階でブラケット等を装着する「本格治療」の2期に分かれます。受け口開咬など「早期治療」が重要な役割をするケースもありますので、まずは専門の矯正歯科医にご相談ください。
歯並びを悪くしないためにはどのようなことに心がければ良いですか?
不正咬合の原因のページでも触れていますが、まずは3食後の歯磨きの徹底と定期的な歯科検診が勘所だと思います。虫歯や歯周病によって歯を失えば、様々な問題が発生しますし、抜けた歯を放っておくことで、その回りの歯が傾斜・移動により適切な咬み合わせが確保できなくなります。
次に顎の成長を確保するために「咬む回数」を増やすことです。神奈川歯科大学斉藤滋名誉教授によると、1回の食事に要する食事時間と咀嚼回数は、弥生時代で51分3,990回、鎌倉時代が29分2,654回、江戸自体が22分1,465回、戦前22分1,420回、現代11分620回と驚異的なスピードで減ってきており、これによって顎の骨が成長せず叢生等に繋がっていくことが多々あります。1口食べる毎に最低20回、出来れば30回程度を目標に咬みましょう。
続いて、アレルギー性鼻炎の場合等で鼻呼吸が出来ない場合は耳鼻科の先生に診てもらい、適切に鼻呼吸が出来るようになること、指しゃぶりが小学校に入っても続いている場合は何らかの対策をうってやめさせることも大事です。
子供が歯列矯正治療をはじめたのですが、装置をなかなか付けないのですが・・・
自分で取りはずすもの、ということですので下顎骨を前下方への発育を抑えるチンキャッブや、上顎骨の前方への発育を抑えたりするのに使われるヘッドギア、等の自分で取り外し・取り付けの出来る矯正装置をお使いいただいているかと思われますが、子供が歯列矯正治療を行う意識付けを適切に行うことが大切です。子供がつらい表情をしていると、ついつい「じゃぁ今日は付けなくていいよ」といってしまいがちですが、今行っている歯列矯正治療が発音や審美性などを改善することや、治療経過の写真を見せて実際に歯列が綺麗になっていっている様子を視覚的に理解させるなど、動機付けが必要です。
矯正装置が見えているといじめの対象にならないでしょうか?かといって裏側からの矯正は高額ですし・・・。
歯列矯正治療は一昔前と違って、ずいぶん広く行われる治療法となってきました。初診時の年齢は約半数が小学生、中学生まで含めると7割以上、という数字からもわかるように、成人女性がその審美性のために行うよりも多い実態が見てとられます。また、平成7年から学校保険法の定めによって不正咬合もチェックの対象となったこともあり、歯列矯正装置をつけていることが直接いじめの対象となることは殆ど無いものと思われます。中にはカラフルなブラケットを装着しておしゃれの1つとして行っている子もいるくらいです。
歯列矯正治療をすることで若返ることもあるって本当ですか?
すべての症例で若返って見える、ということはありませんが、歯列矯正治療によって口元や顎の骨格等が美しくなり若返って見えることもあります。「アンチエイジング」という言葉が最近盛んに使われていますが、歯列矯正治療によってもそういった効果が得られる場合もあります。詳しくは担当の矯正歯科医にご相談されてみてはいかがでしょうか?
差し歯でも歯列矯正治療は可能ですか?
虫歯で神経を抜いていても差し歯やブリッジ等をしている場合でも歯根の状態に問題が無ければ歯列矯正治療は可能な場合が多いです。ただし、ブリッジや差し歯は再度作り直しとなる場合もあります。
妊娠していると歯列矯正治療は受けられませんか?
矯正治療期間中は特に問題無いのですが、歯列矯正治療を開始する前にレントゲン撮影をしたり、抜歯を要するケースでは抜歯のための注射も必要になります。したがって、治療を開始する時点で妊娠の可能性が無いのであれば問題ありません。
歯列矯正をはじめる前の検査にはどういったものがありますか?
歯列矯正の前にはセファロと呼ばれる顔の側面からのレントゲン写真や、歯の左右・正面・上顎・下顎の5枚組写真、顔の写真、歯型をとる等、治療方針をたてるために必要な検査を行います。
矯正装置を歯に付ける際のボンドはあとが残らないですか?
特殊なボンディング材を使用しているため、歯の色が変色したりあとが残ったりすることはありません。